脱水症状


脱水症状は、死に至る可能性もある
実はとっても怖い症状だと知っていましたか?

なのでここでは
脱水症状の原因・症状・対処法をはじめ
予防法や赤ちゃんの脱水症状などについても
詳しく解説しています。



脱水症状の原因

【高張性脱水症】

過度の水分不足や発汗が原因で起こる脱水症状です。
(単純に水分欠乏の状態です。)

高熱が出ている時、昏睡状態に陥っている時、
乳児の水分不足に気づけなかった時などにこのタイプの脱水症状が起こります。

◆目安
・血清クロール濃度・・・110mEq/l以上
・血清ナトリウム濃度・・・150mEq/l以上


⇒脱水症状の原因

脱水症状の症状

【低張性脱水症】
ナトリウムなどのミネラルと水分共に不足する脱水症状です。(塩類欠乏状態)

◆軽度の場合
・口の乾きは見られない
・脱力感
・倦怠感

◆重度になった場合
・無欲
・昏睡状態
・嘔吐
・痙攣(けいれん)

高張性脱水も低張性脱水も、最悪のケースだと死に至ることがあります。
上記のような症状が見られたら、病院をすぐに受診するようにしてください。

病院では
・水の経口摂取
・ブドウ糖液の注射
・水と一緒に食塩を与える


⇒脱水症状の症状

脱水症状の対処法

下痢、嘔吐、発熱などで脱水症状を起こしてしまった場合、
安易に水を飲むなどすると
腹痛や水中毒を起こしてしまうことがあります。

※水中毒
大量に水を飲むことで、血液中のナトリウムバランスが崩れ
昏睡・けいれん・嘔吐・頭痛などの症状が出る症状です。
最悪なケースだと死に至ることもありますから、
多量の水分摂取は控えるようにしましょう。


⇒脱水症状の対処法

脱水症状の予防法

水分の摂りすぎはよくないと言われますが、適度な水分補給は非常に大切です。

できれば運動時であれば10分おきくらいに水分をとるようにしましょう。
冷たい水の方が吸収がいいようです。


⇒脱水症状の予防法

運動による脱水症状

運動に夢中になってくると体温が上昇し始めます。
人間の体は、発汗することによって体内の熱を外に逃がし、上昇した体温を元に戻そうとはたらきます。

最初の段階では、発汗の為に血液は皮膚にだけ送られています。
しかし、運動の時間が長引いたり、運動の強度が上がってくると、
皮膚だけではなく筋肉にも血液が流れるようになってしまいます。

それでも、運動前日の水分摂取が十分である場合には、
ひどい脱水症状が起きるまでには至りません。

しかし、喉に乾きを覚えている状態であるにも関わらず、
水分補給を行わずに更に運動を続けた場合、血液中の水分がかなり減少してしまいます。

水分が減ったどろどろの血液は流れが悪くなり、
体内の水分はかなり減少、そして以下の症状が引き起こされます。

・筋肉のけいれん
・倦怠感
・吐き気、めまい、頭痛
・キーンという耳鳴り
・大量の発汗など


脱水症状をそのまま放置しておくと、意識を失うこともあります。
脱水症状は、曇りの日や真冬でも条件が整えば起こる症状です。
運動の前後では以下のような水分摂取をしておくといいでしょう。


⇒運動による脱水症状

お酒(アルコール)による脱水症状

・運動した後
・お風呂上がり
・会社で飲み会
・サークルのコンパなど

疲れを癒したり、楽しい集まりで飲むお酒は最高ですね。

しかし、アルコールには利尿作用がある為に、
飲み過ぎると尿の量を抑えるホルモンの働きが低下してしまいます。

これは飲んだらすぐにトイレに行きたくなるビールだけに当てはまることではなく、
アルコール全般に共通することです。

乾いた喉を潤すために摂ったアルコールによって、
体内の水分がますます体外へ排出されてしまうのです。

結果、脱水症状が起こり血流が悪くなってしまいます。


⇒お酒(アルコール)による脱水症状

下痢による脱水症状

下痢の時は水分吸収が腸で行われていませんし、逆に腸の中に体内の水分が出ています。

下痢を起こしている時は体力をかなり消耗しますから、
下痢の原因になっているものを除去することももちろん大切なのですが、
最も気をつけないといけないのが「脱水症状」です。

また、重度の症状が出ている場合にはすぐに病院を受診しましょう。
脱水症状は、嘔吐や吐き気などの症状が出た後、死に至るケースもあります。

脱水症状を防ぐには、スポーツドリンクを飲むことで予防することができます。

※下痢は身体の防御反応ですので、下痢を止める薬はすぐに服用しない方がいいでしょう。


⇒下痢による脱水症状

高齢者の脱水症状

高齢者になると、
成人が保持している水分の60%程度まで
体内の水分量が減ってしまいます。

ですので、高齢者は真夏などかなり気温が高くなると、
気温と皮膚温の差が縮まって
脱水症状になりやすいとされています。


⇒高齢者の脱水症状

赤ちゃん(乳児・幼児)の脱水症状

◆軽度の脱水症状
・機嫌が悪い
・水分を欲しがる
おしっこはいつもと変わりませんし、皮膚の乾燥も目立ちません。

◆重度の脱水症状
・涙を出さないで泣く
・おしっこが少ない
・水分をあげるともどすか下痢をする
・唇や皮膚が乾燥している
・大泉門(頭の上にあります)が凹んでいる
・昏睡状態に陥る

ひどいケースだと、けいれんが起きたり、脳に障害が出て死に至ることもあります。
状況によっては、水を与えることが逆にいけない場合もあります。

脱水症状を甘く見ないで、異常が起きたらすぐに病院へ連れていってあげるようにしてください。


⇒赤ちゃん(乳児・幼児)の脱水症状

犬・猫の脱水症状

【犬の脱水症状】
〇原因
熱中症、重い感染病、腎炎、急性腎不全、下痢、急性胃炎など

〇症状
・嘔吐
・下痢
※発熱していると、脱水症状が進行しやすい

体重の10%以上、体内水分量が失われた場合には命にかかわります。
水をあげるとかえって状態が悪くなりますから、
スポーツドリンクを与えてすぐに病院へ連れていってあげるようにしましょう。


⇒犬・猫の脱水症状



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