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人間の細胞はおよそ60兆個あると言われています。
そして、人間の体のほとんどを占めるという「水分」は細胞内液と細胞外液に分けられます。
・細胞内液・・・血液など細胞の中にある体液
・細胞外液・・・細胞の外に存在する体液
そして、これらは成人と赤ちゃんとでは、含有率が違うのです。
◆成人(体の水分量 60%)
うち細胞内液・・・40%
うち細胞外液・・・20%
◆赤ちゃん(体の水分量 80%)
うち細胞内液・・・35%
うち細胞外液・・・45%
細胞外液というのは、「動きやすい水分」です。
上記のとおり、大人の二倍以上の細胞外液を赤ちゃんは持っています。
動きやすい、つまり何かあれば水分が体外に排出されやすいということを意味します。
そして、決定的な理由がもう一つ。
大人は成長はもう止まっていますが、赤ちゃんはどんどん成長していきます。
その際にエネルギーが必要なのですが、同時に水分も必要なんですね。
◆まとめ
・動きやすい水分がたくさんあって、何かあればすぐに水分が排出されてしまう。
・赤ちゃんは大人より、体重あたりの必要水分量が多い。
だから赤ちゃんは、下痢や嘔吐などの症状を起こした際に
大人よりもはるかに脱水症状を起こしやすいのです。
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◆軽度の脱水症状
・機嫌が悪い
・水分を欲しがる
おしっこはいつもと変わりませんし、皮膚の乾燥も目立ちません。
◆重度の脱水症状
・涙を出さないで泣く
・おしっこが少ない
・水分をあげるともどすか下痢をする
・唇や皮膚が乾燥している
・大泉門(頭の上にあります)が凹んでいる
・昏睡状態に陥る
ひどいケースだと、けいれんが起きたり、脳に障害が出て死に至ることもあります。
状況によっては、水を与えることが逆にいけない場合もあります。
脱水症状を甘く見ないで、異常が起きたらすぐに病院へ連れていってあげるようにしてください。 |
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